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MH.net北大法科大学院紹介

建設日:2004/05/03
更新日:2004/10/05

 第4回リポート

 2004年入試の成績開示

北大では,入試の成績開示を行っています。

自分がどれくらいの位置で合格したのか,又は不合格だったのかを知ることができます。過去の成績を知ることに意味はない(悪かったら落ち込むだけ,良かったとしても浮かれるだけ)と否定的な意見もありますが,私は前向きに捉えています。

開示請求手続きは4月23日で締め切られ,4月30日頃に一斉に送付されたようです。

開示された内容は,公式サイトでも掲載されている通りが,以下の項目です。

  • 適性試験のランク
  • 小論文試験の点数及びランク
  • 法律科目試験の点数及びランク(2年課程出願者のみ)
  • 面接試験のランク(特別選考出願者のみ)

ランクはS,A,B,Cの4段階で,Sランクはその枠で合格した人です。Aランク,BランクはSの下位10〜30人で区切っています。Cランクはその他大勢の中位〜下位集団です。

2年課程合格者には全員法律科目試験にSランクがついているようです。

 基礎データ

まず,公表されている公式数値をここに掲載します。公式サイトでは複数のページ・項目に散らばっているので,整理しておきます。

  合格枠 最高点 最低点 平均点
適性試験*(100点) 20名弱 98 19 72.8
小論文試験(400点) 約30名 310 190 253.3
法律科目試験**(400点) 約70名 283.5 67 211.7
 
*
適性試験のデータは出願者全員(848名)に関するもの
 
**
法律科目試験は1科目80点満点で採点
第1次選抜

848名中,443名合格

大学入試センターの適性試験の結果により,70点台半ばまで無条件合格,その下の数点は日弁連適性試験やTOEIC,TOEFL,現行司法試験択一合格経験等を加味。

第2次選抜

合格者 特別選考20名,一般選考98名,計118名

内訳
  適性枠 20名弱 最高98点,最低91点
  小論文枠 約30名  
  学修評価枠 約70名 法律科目試験のほか,学部成績やTOEICスコア等,さまざまな添付書類を評価

ただし,小論文試験の成績が下位30〜40位以下の者は適性枠,学修評価枠で合格圏内でも不合格とする。

課程振り分け

合格者118名中,法律科目試験の上位51名を2年課程,残り67名を3年課程

上位51名中の最低点は230点近辺

入学者

2年課程46名,3年課程57名が入学

歩留まり率(合格者中の入学者の割合)は他大学と比べるとかなり高い。ただし,追加合格が数名あり。

 MHの入試成績

ここでは私の開示結果を公表します。やりすぎ?(笑)

適性試験

適性試験は83点(1部47点,2部36点)でさほど悪くないと思っていたのにCランク。

Cランクということは,上位約70名以内には入ってないということです。

実際,北大の適性試験重視(適性試験が良ければそれだけで合格できる)の入試システムゆえに,相当数の高得点者が出願したことでしょう。適性枠で合格した人の最低点が91点ですから,すごいことです。

2003年の適性試験では,2部の読解の最後のほうは疲れて面倒になっていたので,思うように伸びませんでした。それにしたって90点は無理です。

小論文試験

自信ありました。310点。受験者中最高点です。

法律科目試験

入試1ヵ月前を切って年が明けてから勉強を始め,選択科目は最後の2日間で詰めただけでしたが,ちゃんと上位51名の2年課程合格者には入ってました。

成績は230.5点。2年課程合格者の最低点は230点近辺と発表になっています が,230.0点の人が追加合格で2年課程に入って来ているので,どうやら私は一般合格の最低点のようです。(笑)

感想

成績に不満はありません。確かに,法律科目試験の成績は悪かったですが,それは余りにも不勉強でしたから,高得点が取れるとは予想してませんでしたし,2年後の司法試験までにはちゃんと勉強しておこうと思います。

また,法律科目試験は現行司法試験と比べればやや易しいものの,問題自体はそこそこ高度です。現行司法試験の出題委員を多数抱える北大の入試は採点基準,配点,合格者最高点,最低点は現行司法試験とほぼ同じです。

とすると,入試成績が240点(論文1通24点平均)取れれば,現行司法試験合格と同レベルということになります(問題文の難易度の差はありますが)。

そういう試験で230点取れたことは自分の現在の位置と,合格までの距離を測ることができ,非常に有意義でした。

それよりも,小論文試験がトップだったことは安心しました。自分の論理展開が「独りよがりではない」という評価をいただけたことは,あれだけ自信のあった小論文で成績が悪かったら自分の書く文章に自信喪失するところでしたから,これから論文を書くときの自信となります。

これからも,日々研鑽し,邁進してゆこうと思います。

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